PPP経済理論
担当者 加賀見 一彰(カガミ カズアキ)
年度 2019授業コード XM22085101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 実施形態
時間割 秋水7 開講キャンパス 大手町サテライト 教室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数 15回
受講対象学科
【サブタイトル】

PPPの意義と構造を理解し、適切に運営するのための経済学

【講義の目的・内容】

[講義の目的]
 経済学の考え方を利用して、PPPの概念、意義、構造および運営について多面的に捉える能力を身につける。

[講義の内容]
 大きく以下の4つのパートに分かれる。
 1.経済学の基本的な考え方
 2.経済学から考えるPPPの定義
 3.メカニズムとしてのPPP
 4.PPPの組織・構造および活動

【学修到達目標】

 PPPに関連する概念や考え方を「人々の意思決定と相互作用」に着目して「科学的に考える」ことができるようになることを目指す。

【講義スケジュール】

1.ガイダンス:なぜ「経済理論」を学ぶのか?
2.経済学の考え方
3.PPPの基本概念の再確認
4.「公」のメカニズム(1):公の目的と機能
5.「公」のメカニズム(2):政治過程、行政過程、政府の失敗
6.「民」のメカニズム(1):取引と余剰
7.「民」のメカニズム(2):市場、市場分析の基礎、競争市場、市場の失敗
8.「民」のメカニズム(3):不完全競争市場
9.「民」のメカニズム(4):外部性と公共財
10.「民」のメカニズム(5):非対称情報
11.「公民連携」のメカニズム
12.組織(1):内部構造
13.組織(2):所有構造
14.組織(3):権限の委譲
15総括的ディスカッション

【指導方法】

配付資料とパワーポイントを利用した講義が中心となる。
課題は何回か出す予定。
講義に出席し、適宜質問やディスカッションに参加することで、経済学的な思考様式の理解と定着を進める。
事前・事後学習については適宜指示する。

【事前・事後学修】

 この講義において事後学習は非常に重要になる。講義内容を復習して、次回講義時に質問やコメントをして欲しい。復習時間は、受講生の自己判断となるが、60~90分を目安としてもらいたい。また、ToyoNet-Aceの掲示板において随時的にディスカッションを行う予定。

【成績評価の方法・基準】

平常点(課題およびディスカッション) 50%
期末最終課題 50%
 出席はとらないが、少なくとも7割は出席しないと、講義内容を理解できないという意味で成績を満たすことは難しくなる。
 なお、基準としては、90点以上をS、80~89点をA、70~79点をB、60~69点をCとし、60点未満は不合格とする。

【受講要件】

特になし

【テキスト】

特に指定しない。

【参考書】

P.ミルグロム&P.ロバーツ[1997]『組織の経済学』NTT出版.
赤井伸郎[2006]『行政組織とガバナンスの経済学』有斐閣.
伊藤秀史・小佐野広[2003]『インセンティブ設計の経済学』けい草書房.

【関連分野・関連科目】

公民連携全般

【備考】

「通説としてのPPPを再確認する」ことに前向きに取り組む意識が重要になる。

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】