財政学基礎
担当者 松崎 大介(マツザキ ダイスケ)
年度 2019授業コード XM22089101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 実施形態
時間割 春土3 開講キャンパス 白山 教室 8203教室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

市場機構と公共政策

【講義の目的・内容】

本講義では,どのような状況において公共部門の活動が必要なのか,また,公共部門と市場の関わりを知り,課題解決のためには何が必要なのか,について経済学の視点から考察する.特に,公共部門の公共財・サービスの提供に際し,民間事業者の活用を検討する等,政府の役割を改めて考えていく材料を提供したい.

さらに,公共部門の資金調達の仕組みや政府間財政移転の仕組みなどを理解してもらい,政府と市場の関わり方を中心に考えていく.講義の中心は公共部門の行動分析とその経済への影響についての理論分析だが,議論の出発点は,現実に起きている政府の経済活動にかかわる様々な経済現象にある.したがって,現実に政府が何をしているかに関心や興味を持ってもらいたい.

【学修到達目標】

本講義を通じ,国の財政の仕組みを理解し,政府支出や政策が市場に与える影響を予測できるようになることを目標とする.そのために,政府の政策が市場にどのような影響を及ぼすかの理論的な背景を理解してもらいたい.

【講義スケジュール】

1. イントロダクション: 財政の仕組みと現状、政府の範囲と予算制度
2. 市場と公共部門
3. 外部性
4. 公共財
5. 公共財供給の問題点
6. 再分配政策
7. 景気刺激策としての公共投資
8. 政府の失敗
9. 多数決の罠
10. レントシーキング
11. 地方財政
12. 地方交付金と国庫支出金
13. 地域経済と地方税
14. PPPの背景を考える
15. まとめ
なお,受講人数に応じて適宜ディスカッションの機会を設ける可能性がある.

【指導方法】

講義形式を基本とするが,受講人数に応じてディスカッションの機会を設ける予定である.

【事前・事後学修】

基本的に講義中に理解してもらえるように説明をするが,ここで学んだ理論や方法論が自分の関心事に対してどのように使えるかを意識して,事前学習(60分程度)と事後学習(60分程度)に励んでもらいたい.

【成績評価の方法・基準】

成績評価は,積極的な参加:30点・学期末レポート:70点を基準として評価する。

【受講要件】

必須ではないが,学部レベルのミクロ経済学・マクロ経済学の知識があると学びやすい.

【テキスト】

第1回の講義にて紹介

【参考書】

畑農・林・吉田「財政学をつかむ」有斐閣
西村幸治・宮崎智視『財政のエッセンス』有斐閣

【関連分野・関連科目】

【備考】

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】