財務分析論
担当者 大西 達也(オオニシ タツヤ)
年度 2019授業コード XM22091101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 実施形態
時間割 春土5 開講キャンパス 白山 教室 8203教室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目 タイプA
授業科目区分
授業回数
受講対象学科 経済学研究科公民連携専攻修士課程
【サブタイトル】

 財務諸表をもとに企業を評価する基礎的手法の理解と実践

【講義の目的・内容】

PPPで最終的に必要となる事業収支計画の策定やその評価を行うために必要な会計や財務分析についての基礎的手法を学ぶ。本講義は会計や財務分析の初学者向けであり、実際の事業収支計画の策定作業は秋学期の「財務計画論(五十嵐先生)」で行う。また、財務分析自体の有用性や面白さを実感するため、トヨタ自動車、ファーストリテイリング等の実在する日本を代表する有力企業に加えて、地域企業や第三セクター等についての事例研究を通じて、会計や財務分析が企業の本質を鋭くえぐるツールであることを実感する。

【学修到達目標】

企業の決算書(有価証券報告書)が読める。
さまざまな業種に属する企業の現状と将来性について評価できる。

【講義スケジュール】

第7回以降の講義中で引用する業種及び企業については変更することがある。
第1回 講義ガイダンス、財務分析の基礎(1): 会計の分類(管理会計・財務会計、企業会計原則)
第2回 財務分析の基礎(2):複式簿記
第3回 財務分析の基礎(3):貸借対照表、損益計算書
第4回 財務分析の基礎(4):キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書 
第5回 有価証券報告書で知り得る情報(1):有価証券報告書の位置付け、沿革、大株主、経営者その他情報についての調べ方、評価の仕方
第6回 有価証券報告書で知り得る情報(2):財務分析(ROE)の方法、セグメント情報の使い方
第7回 実在する企業の分析例(1):非製造業①小売(百貨店、スーパー、コンビニ)
第8回 実在する企業の分析例(2):非製造業②通信、運輸(航空、鉄道)
第9回 実在する企業の分析例(3):非製造業③ 建設、商社
第10回 実在する企業の分析例(4):製造業① 自動車、電機
第11回 実在する企業の分析例(5):製造業② 食品、医薬品
第13回 地域企業の分析例:地域の企業で有価証券報告書があるものを選ぶ
第14回 第三セクター企業、中小企業の分析例
第15回 講義総括

 

【指導方法】

主に講師が作成したレジュメ等の資料を中心に解説を行う。
実在する企業に関して有価証券報告書等の数値を用いた分析を行う。

【事前・事後学修】

事前学習として参考書などを用いて一般的な会計用語について習得しておくことが望ましい。
事後学習として講義で引用した企業についての有価証券報告書を再読しておくことが望ましい。
時間は各々合計30分から60分程度を想定する。


 

【成績評価の方法・基準】

以下を総合的に判断して、東洋大学大学院成績評価基準に準拠して成績を評価する。
1.講義への出席 45点
2.講義中における質疑・発表・意見貢献への参加度合い 15点
3.期末レポート(本講義で学んだことを用いて、任意の企業について評価する) 40点

【受講要件】

公民連携専攻在籍院生

【テキスト】

特に指定するテキストはない。

【参考書】

特に指定する参考書はないが一般的な財務会計、財務諸表分析に関連する図書が参考となる。

【関連分野・関連科目】

【備考】

会計や財務分析を毛嫌いしていませんか。ほんの少しの知識を得るだけで、あなたの目の前に見違えるような光景が広がります。

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】