エネルギー経済論
担当者 小川 芳樹(オガワ ヨシキ)
年度 2019授業コード XM22100101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 実施形態
時間割 秋土1 開講キャンパス 白山 教室 8202教室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分 専門選択科目
授業回数 週1回で計15回
受講対象学科 経済学研究科公民連携専攻修士課程
【サブタイトル】

?エネルギー経済問題とその対策、そして公民連携の関係をどのように考えるか?

【講義の目的・内容】

 21世紀に入って,石油価格高騰問題、エネルギー安全保障問題、地球温暖化問題問題など様々なエネルギー経済問題がクローズアップされ、その解決が必要となっている。
 本講義では,これらのエネルギー経済問題に関してどのような対策が考えられるかを検討する。その対策の実施に当たって公民連携という視点からどう位置づけられるかも検討したい。また、エネルギー経済に関する理論も事例を紹介しながら検討する。

【学修到達目標】

 現場のエネルギー経済問題の事例を対象にしながら、学生がエネルギー経済論による問題の取り扱い方、考え方の力を学生が身につけることが目的であり、到達目標である。
 認知の観点からは、講義で取り扱ったエネルギー経済問題の詳細内容を説明できるように学生がなることである。
 態度の観点からは、講義中に何回かレポート課題を課して議論するので、議論の中で自分以外の発言も把握して積極的に発言できるように学士絵がなることである。
 技能の観点からは、講義で展開する問題の取り扱い方、考え方を自分のレポート課題や最終課題で応用できるように学生がなることである。

【講義スケジュール】

エネルギー経済をめぐる10前後の大きなトピックスを取り上げ,各トピックに関して講義時間と討議時間をスケジュールして,順次展開していく。レポート課題を課し、その発表と討論も行なう。

第1回:エネルギーの安定供給(安全保障)と特別なケア
第2回:わが国のエネルギー税制
第3回:エネルギー価格の設定メカニズム
     (補論:化石燃料の資源問題 )
第4回:第1回レポート課題の発表と議論
第5回:エネルギー産業の規制緩和(1)石油産業、ガス産業
第6回:エネルギー産業の規制緩和(2)電力産業
第7回:エネルギー産業の規制緩和(3)総合エネルギー産業へ
第8回:再生可能エネルギーの支援制度(1)RPS制度、グリーン電力制度
第9回:再生可能エネルギーの支援制度(2)固定価格買取制度
第10回:第2回レポート課題の発表と議論
第11回:省エネルギーの支援制度
第12回:エネルギーとエコタウン(1)バイオマスタウンの事例
第13回:エネルギーとエコタウン(2)スマートコミュニティの事例
第14回:最終レポート課題の発表と議論(1)第1グループ
第15回:最終レポート課題の発表と議論(2)第2グループ

【指導方法】

 具体的には講義時に配布する資料に基づいて講義形式で行うが,特定の課題を課して事前調査を行ってもらい,それを発表して議論をすることも含める。講義は1時間程度を目途とし、残りの30分間は講義に関連したテーマで議論を行う。
 講義で使用する配布資料は1週間前にToyonet-Manabaで掲載するので、事前に配布資料によく目を通して講義で議論に参加できるようにする。
 講義でミニ課題、本格的なレポート課題、最終課題を課すので、講義内容をよく振り返って復習しながら課題をまとめて発表できるようにする。

【事前・事後学修】

 Toyonet-Manabaで事前学習および事後学習の課題を提示するのでそれぞれを授業前と授業後に学生が自分の力で取り組むことが求められる。所要時間は1~2時間/各学習である。授業時間中に事前学習および事後学習の課題に関しても解説する。

【成績評価の方法・基準】

 講義での出席確認の作業結果と期末に提出を求める最終レポートの両方で評価する。講義の途中でもレポート課題を出し、それについての報告・議論を行う。これらの議論に関しても最終成績で評価する。
 成績評価は、講義での出席確認の作業結果、レポートの提出状況と内容、最後提出するレポートの結果を総括して行う。採点の重み付けは、講義での出席確認の作業結果(20点)、レポート提出(40点)、最終レポート(40点)の合計100点である。
 上記の合計100点満点に対して、90点以上がS評価、80点以上90点未満がA評価、70点以上80点未満がB評価、60点以上70点未満がC評価でここまでが合格である。60点未満は不合格である。成績はS、A、B、Cの評価ではなく100点満点の点数で採点する。なお、最終レポートを提出しない者は成績評価不能とし、これも不合格である。

【受講要件】

 特に受講に関する制約要件はない。

【テキスト】

 講義ごとに配布プリントを用意し,それに基づいて行う。

【参考書】

松井賢一、『エネルギー問題』、NTT出版、2010年(¥2,415)
杉山大志他、『省エネルギー政策論?工場、事業所での省エネ法の実効性』、エネルギーフォーラム社、2010年(¥3,150)
飯田哲也、『自然エネルギー市場?新しいエネルギー社会の姿』、築地書館、2005年(¥2,940)
植草益編、『エネルギー産業の変革』、NTT出版、2004年(¥3,990)

【関連分野・関連科目】

厚生経済学、公共経済学、政策評価論、財政政策論、環境系公共事業論、環境経済学

【備考】

【添付ファイル1】
Syllabus of Energy Economics (PPP).docx
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】