地域金融論
担当者 藤木 秀明(フジキ ヒデアキ)
年度 2019授業コード XM22118101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 実施形態
時間割 春金7 開講キャンパス 大手町サテライト 教室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目 タイプA
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

地方創生における金融機関の役割、地域プロジェクトを支えるファイナンスを考える。

【講義の目的・内容】

高度成長期以降、現在に至るまで地域開発は大きな課題であるが、時代により大きな変遷を遂げている。そうした地域開発を支えるファイナンス(金融、財政)も、特にバブル期以降のこの20年間に大きな変化を続けている。そうした中で、これからの地域プロジェクトを支えるファイナンスをどうデザインしていくかを考える。
まずは、地域開発の変遷をたどった上で、主な地域開発プロジェクトを金融の視点から再整理を行う。その後、この20年間で行われた金融システム及び地方財政の変革を概括し、今後の地域プロジェクトを考える上で参考となるこれまでの地域プロジェクトの資金調達等の事例及び主要トピックスについて整理・分析をする。

【学修到達目標】

今後の地域プロジェクトを支えるファイナンス手法について、柔軟かつ多面的に考えることができる基礎的素養・能力を習得する。

【講義スケジュール】

1.ガイダンス、イントロダクション(地方自治体を取り巻く環境、国の動き、今後の方向性)
2.我が国の地域開発の変遷
3.日本の金融の変遷
4.金融制度改革と地域金融に与えた変化
5.地域金融機関とリレーションバンキング
6.政府系金融機関
7.地方財政制度及び地方財政の変遷
8.地方財政制度改革(財政健全化、公会計制度、地方債)
9.地域経済循環論と地域金融
10.地域金融の現場(外部講師を予定)
11.事例分析 Ⅰ(大規模プロジェクト(鉄道、道路、空港))
12.事例分析 Ⅱ(3セク、地方公営企業)
13.新しい地域金融 Ⅰ(地域再生、環境、社会投資ファンド)
14.新しい地域金融 Ⅱ(公益法人改革、地域ファンド、クラウドファンディング)
15.新しい地域金融 Ⅲ(コンセッション)、これからの地域金融の方向性(まとめ)
※上記内容は、受講者の関心、政策動向や社会動向の変化に応じ変更することがある。

【指導方法】

パワーポイントや関連資料を毎回配布する。
質疑応答、議論を通じて、現在の地域金融の状況をより深く理解し、解決策を考える視点を明らかにしていきたい。

【事前・事後学修】

事前事後学修
事前学修 翌週の内容に関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探す
事後学修 講義の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響や効果を考える
時間はおのおの合計30~60分程度を想定する。社会人大学院生は、実際に実務や活動している時間を利用して考察することを推奨する。

【成績評価の方法・基準】

期末レポート(テーマ:「今後の地域に求められるプロジェクトとそのファイナンス手法」、分量:A4 3ページ程度)
成績評価の方法・基準:
講義への貢献度(効果的な問題提起、積極的な提案等)及び以下の視点によるレポートへの評価による。
① 具体性、実践性  ② 独自性、独創性  ③ 論理性、簡潔性

【受講要件】

特にない。

【テキスト】

テキストは使用しない。

【参考書】

講議の中で必要に応じ提示する。

【関連分野・関連科目】

【備考】

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】