金融論基礎
担当者 藤木 秀明(フジキ ヒデアキ)
年度 2021授業コード XM22087101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 講義 単位数 2
時間割 春金6 開講キャンパス 大手町サテライト 教室 講義室
主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

公民連携の金融入門

【講義の目的・内容】

公民連携は、自治体を中心とする公共部門の金融活動が主な対象であり、とりわけ、公的部門における資金調達問題が大きな柱の1つになっている。このことは、同時に民間企業がPPPに関与する場合、ファイナンスの能力が事業遂行の可否・是非を決定的に左右することを示唆する。

全体を通じて、金融論の基本的な理解を確実に高めることをめざす。講義スケジュールの終盤には、こうした金融論の基礎理解を前提に、PPP/PFIに関連して用いられるファイナンス手法を事例を交えながら解説する。

このような授業を通じて、公民連携の金融の理解と習熟をめざす。

【学修到達目標】

公民連携の総論など、修士論文、特定課題研究の執筆に耐える、使えるだけの金融に関する知識を習得すること。

【講義スケジュール】

1.イントロダクション、貨幣
2.金利
3.金融政策のためのマクロ経済学
4.金融政策
5.金融システムと金融仲介機関の役割
6.銀行以外の金融機関
7.金融システム安定化のための政策
8.金融市場に関する規制(1):規制のフレームワーク 
9.金融市場に関する規制(2):発行体、投資家、仲介業者に対する規制と消費者保護 
10.プロジェクトの資金調達
11.PPPプロジェクトに関係する金融商品(1):プロジェクトファイナンス、証券化
12.PPPプロジェクトに関係する金融商品(2):PPPプロジェクトにおける活用事例
13.ファイナンスの基礎理論(1):資産選択の理論、資産価格の決定理論
14.ファイナンスの基礎理論(2):コーポレートガバナンスと企業買収、ESG⾦融
15.受講生によるレポート発表、まとめ

【指導方法】

配付資料を基に講義を進行する。

【事前・事後学修】

・事前学修 設定されたテーマに関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探す。
・事後学修 議論の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響を考える。
・時間はおのおの30~60分程度と想定する。社会⼈⼤学院⽣は、実際に実務や活動している時間を利⽤して考察すいることを推奨する。

【成績評価の方法・基準】

・講義への貢献度(50%)及びレポートの評価(50%)により評価する。
・期末レポート(テーマ:「公民連携とファイナンスの役割・手法」、分量:A4 3ページ程度)
・レポート評価の内訳
 ① 具体性、実践性(20%)  ② 独自性、独創性(20%)  ③ 論理性、簡潔性(10%)
・100点満点中、80点以上をA、70点以上をB、60点以上をCとする。60点未満は不合格とする。Aのうち特に優秀な者をSとすることがある。

【受講要件】

特になし。

【テキスト】

特になし。

【参考書】

家森 信善「金融論(第2版) 」中央経済社
根本祐二「地域再生に金融を活かす」学芸出版社

【関連分野・関連科目】

公民連携専攻科目「地域金融論」(秋学期開講)

【備考】

本科目は経済学など関連学問領域や実務を通じた経験など金融のバックグラウンドを持たない学生でも十分理解できるよう配慮して開講するので、積極的に受講してほしい。

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】