環境経済学
担当者 松本 健一(マツモト ケンイチ)
年度 2021授業コード XM22099101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 講義 単位数 2
時間割 春土1 開講キャンパス 白山 教室 8204教室
主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分 専門選択科目
授業回数 15回
受講対象学科 経済学研究科公民連携専攻修士課程
【サブタイトル】

【講義の目的・内容】

環境問題が発生する要因の1つとして環境の価値が正しく評価されていないことが挙げられる。そのため、適切に環境政策・環境保全策を実施するには、環境の価値を正しく評価する必要がある。本講義では、まず環境の価値や環境評価の手法について学ぶ。そのうえで、受講生がグループワークにより環境評価(仮想評価法)を実施し、最終的には分析結果のまとめと報告を行う。以上を通じて環境評価を環境政策等に活かす方法を習得する。
*進捗状況により、各回の授業内容は変更することがある。

【学修到達目標】

・環境の価値について理解できるようになる。
・環境評価手法について理解できるようになる。
・環境価値手法(特に仮想評価法)を実践的に利用し、その結果をまとめられるようになる。

【講義スケジュール】

第1回 イントロダクション:講義の概要とガイダンス
第2回 環境の価値評価:支払意思額と受入補償額
第3回 環境の価値評価:顕示選好法
第4回 環境の価値評価:表明選好法
第5回 環境の価値評価:費用便益分析
第6回 グループワーク:課題の設定
第7回 グループワーク:アンケートの設計
第8回 グループワーク:アンケートの実装(ウェブアンケート)
第9回 環境の価値評価に関する近年の研究
第10回 アンケート結果の分析(1)
第11回 中間報告
第12回 アンケート結果の分析(2):ブラッシュアップ
第13回 分析結果のまとめ
第14回 グループ報告と議論(1):前半
第15回 グループ報告と議論(2):後半

【指導方法】

第1~5回までは講義形式で行う。第6回以降はグループワークにより受講生が環境評価を実施し、最終的にはグループ報告・議論、およびレポート作成を行う。
非対面講義を行う場合は、オンラインリアルタイムで講義を行う予定である。

【事前・事後学修】

・予習:設定されたテーマに関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探す。
・復習:議論の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響を考える。
・時間はおのおの30~60分程度と想定する。社会人大学院生は、実際に実務や活動している時間を利用して考察することを推奨する。

【成績評価の方法・基準】

・グループワークへの参加度(中間報告を含む):20点
・グループ報告:40点
・最終レポート:40点
上記の合計100点満点に対して、90点以上がS評価、80点以上90点未満がA評価、70点以上80点未満がB評価、60点以上70点未満がC評価でここまでが合格である。40点以上60点未満はD評価、40点未満はE評価で、この2つは不合格である。なお、グループ報告を実施しない者、最終レポートを提出しない者、および出席不良の者は成績評価不能とし、これも不合格である。

【受講要件】

特になし

【テキスト】

必要に応じて資料を配布する。

【参考書】

・栗山浩一・柘植隆宏・庄子康(2013)『初心者のための環境評価入門』勁草書房(3300円)
・栗山浩一・馬奈木俊介(2020)『環境経済学をつかむ』有斐閣(2640円)

【関連分野・関連科目】

厚生経済学、公共経済学、政策評価論、財政政策論、環境系公共事業論、エネルギー経済論

【備考】

関連するSDGs:7・13・14・15

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】