Global PPP Ⅰ※英語開講
担当者 町田 裕彦(マチダ ヒロヒコ)
年度 2021授業コード XM22124801 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 講義 単位数 2
時間割 秋木6 開講キャンパス 大手町サテライト 教室 演習室
主たる使用言語 英語 実務教員科目 タイプA
授業科目区分
授業回数  
受講対象学科 公民連携専攻修士課程
【サブタイトル】

海外PPP制度手法論(海外のPPP制度を知識として把握し、制度間の比較検証を行い、活用の手法を検討する)。

【講義の目的・内容】

公民連携に関する制度の在り方は、成文法の国と慣習法の国とでは大きく事情が異なります。また成文法の国でも行政判例が規範となる国もあったり、あるいは連邦法の国と単一国家ではアプローチや実務慣行のあり方も大きく異なります。現代社会における先進国、アジア途上国などの様々な国々の公民連携制度を法制度や実務手法、具体事例等も踏まえつつ、これらを比較しながら知識として把握し、これをもって何が我が国の参考になるのか、我が国でも活用しうる手法や考え方があるか、またこれをどう実践できるのかを考えることが講議の全体目的になります。

【学修到達目標】

諸外国の制度や手法、実例等を知識として把握することにより、PPPの多様性や手法をより深く理解すること、またここから我が国における様々な手法の適用可能性のヒントを掴むこと、異なった制度や手法の中に共通的なアプローチや考え方があること等を理解することにより、履修者自身のPPPに関する考え方や手法のスキルアップを図ることが一連の講義の到達目標です。

【講義スケジュール】

内容は概ね以下のとおりですが、最新の政策や制度の状況、また履修者の関心等によって、一部内容を変えることがあります。

第1回:ガイダンス・イントロダクション
(概観、世界の趨勢、制度比較論の考え方とアプローチ手法)
第2回:国際機関の動きと共通規範の形成
(世界銀行、アジア開銀、国連、OECD, 欧州委員会等の規範形成の動きとアプローチ手法)
第3回:各国制度手法論1)英国のPFI/PPP(歴史・展開・制度発展の経緯)
第4回:各国制度手法論2)英国のPFI/PPP(新たな試み・政策展開と動向)
第5回:各国制度手法論3)フランス(公共調達、コンセッション、PPP法)
第6回:各国制度手法論4)ドイツ(多様な手法、高速道路PPP)
第7回:各国制度手法論5)米国(概論、連邦政府諸施策)
第8回:各国制度手法論6)米国(州政府市町村自治体における施策と実践の在り方)
第9回:各国制度手法論7)オーストラリア(共通規範形成の動きと実践の在り方)
第10回:各国制度手法論8)ニュージーランド・カナダ(新しいガバナンスの在り方)
第11回:各国制度手法論8)韓国:韓国のPPI(制度と実践のあり方・課題)
第12回:各国制度手法論9)アジア諸国のPPP①(ASEAN 6)
第13回:各国制度手法論10)アジア諸国のPPP②(ASEAN 4、台湾、中国、インド)
第14回:共通的課題と制度比較
第15回:まとめ期末レポートの発表

【指導方法】

パワーポイント資料を用いた講議・質疑応答・講師による質問投げかけ、討論などにより講議を構成します。講義で使用する資料等は毎回前日までにMANABAを用いて開示します。

【事前・事後学修】

事前学習
翌週の内容に関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探すことを実践してください(目安30~60分)

事後学習
講義の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響や効果を考える。時間は各々合計30~60分程度を想定しています。社会人大学院生は、実際に実務や活動している時間を利用して考察することを推奨します。

【成績評価の方法・基準】

諸外国のPPP制度や手法を知識として把握し、これらを比較したり、我が国への適用を考えることが講議の狙いです。成績評価は受講参加(50%)と期末レポート(50%)により評価します。期末レポートは、講議の中から外国にはあって、我が国には無い手法・制度等の素材を一つ選択し、我が国に適用できるか、どんな課題がありそうかを纏めてもらいます。分量A4で2枚程度。

成績評価は、合計80点以上をA、70点以上をB、60点以上をC、60点未満は不合格とします。なお、Aのうち特に優秀な者についてS評価とすることがあります。

【受講要件】

特段ありません。

【テキスト】

毎回講師によりハンドアウト資料を作成し、提示します。できうる限り事前に予習し、何がポイントかを理解して講義に参加することを勧めます。

【参考書】

インターネットで無料ダウンロードできる公開資料や論文等を必要に応じて参考資料とするため提示します。

【関連分野・関連科目】

別の講義枠であるPPP制度手法論は国内における制度や手法を議論しますが、関連しうる側面もあります。国内外を問わず、手法や慣行は参考になる側面もあり、国内制度を理解していることが、海外制度を理解することに役立つこともあります。

【備考】

2021年度は原則英語開講になります。

【添付ファイル1】
Syllabus(Global PPP I).pdf
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】