PPPビジネスⅣ
担当者 金谷 隆正(カナヤ タカマサ)
年度 2021授業コード XM22124501 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 講義 単位数 2
時間割 秋月7 開講キャンパス 大手町サテライト 教室 講義室
主たる使用言語 日本語 実務教員科目 タイプA
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

PPPプランニング論 <PFI等公民連携手法を上手に活用するために>

【講義の目的・内容】

 公民連携をわが国経済社会における有効なシステムとして、普及・定着させていくためには、その適切な実践方法を構築していくことが極めて重要です。
 本講座では、こうした事情を踏まえ、①PPP総論等で学ぶ公民連携の基本的考え方について、さらに「その理解を深めるための補論」として、また、②「それを実践するための具体論」として、PPP事業のプランニングや適切な実務のあり方を様々な視点から考察、実務上の課題や対応策に関する新しい発見をめざします。具体的には、まずPFI等公民連携手法の概要や特色、わが国での導入状況等を再確認したうえで、トラブル案件も含めた事例分析を通じ、PPP/PFI実務に関する「官民対話」「リスク分担」等のポイントや適切な進め方を最新の視点から学習します。
 加えて、PPPによる地域づくりモデル事業を設定、演習方式にて受講者の皆様に、同事業を対象としたスキームデザインやVFM算定など「模擬PFI導入可能性調査」の作業を体感して頂くことにより、PPP導入実務に取組むうえでキーポイントとなる事業プランニングの要諦、手順等についての習得を図ります。上記の通り、本講座では、「公民連携・PPP事業の仕掛け人」の育成を目指してまいります。

【学修到達目標】

公民連携事業の企画立案に取り組める。
PPP/PFIの実務上のポイントを理解できる。

【講義スケジュール】

 基本的展開は以下の通りですが、詳細は受講者の皆さんの意向も踏まえて設定します。

 1.≪問題提起≫今、地域づくりの現場で何が起こっているか(イントロダクション&オリエンテーション)
 2.公民連携手法(PFI、指定管理者、市場化テスト、民営化等)の概要と導入状況
 3.我が国PPP/PFIの展開(前)<導入後10年の評価>
 4.  同  上   (後)<近時10年の新展開>
 5.PPP/PFI導入実務プロセス
 6.新しいPPP/PFIのポイント(コンセッションと民間提案制度) 
 7.PPP/PFI導入実務事例<ゲスト講義予定> 
 8.PPP/PFI導入トラブル事例分析
 9.実務上の課題と対応<リスク管理と公民の意思疎通等> 
10.PFI導入可能性調査演習(問題提起・スキームデザイン)
11.PFI導入可能性調査演習(VFM算定)
12.PFI導入可能性調査演習(まとめ)
13.インフラ再生・運営とPPP/PFI
14.トピックス(WithコロナにおけるPPP、地域PPPプラットフォームの動向、Park-PFI 等)
15.総括(わが国PPP実務の特色・課題と今後の展開)

【指導方法】

 講義およびディスカッションが中心。一部演習も予定。なお、本科目では、教員が公民連携実務に日常携わっていることもあり、①現場実務の感覚、②実際の事例分析、③最新の動向・情報 を十分取入れたアプローチを行います。

【事前・事後学修】

事前学修 次回の講義内容に関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探す
事後学修 講義の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響や効果を考える
時間はおのおの合計30~60分程度を想定する。社会人大学院生は、実際に実務や活動している時間を利用して考察することを推奨する。
なお、講義資料は予めToyoNet-ACEの掲示板に掲載するので、履修者は講義前・講義後に各自閲覧が可能。

【成績評価の方法・基準】

 期末レポートを中心に、授業中実施する討論、演習や出席の状況等も一部参考にして評価。
(出席及び授業中に行う議論への参画状況等平常点40点 期末レポート60点 合計60点以上合格)
レポート課題(予定)「わが国PFI等公民連携事業のプランニングにあたり、重要な課題と考えられる事項と当該課題に対する対応策 についてA4・一枚以内に論述」(レポート提出期限は最終講義の数日前を予定)

【受講要件】

特になし

【テキスト】

講義の都度、必要に応じ提示。

【参考書】

東洋大学PPP研究センター編著「公民連携白書」時事通信
その他、講義の都度、必要に応じ提示

【関連分野・関連科目】

【備考】

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】