シティ・マネジメントⅣ
担当者 難波 悠(ナンバ ユウ)
年度 2021授業コード XM22125701 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 講義 単位数 2
時間割 秋土3 開講キャンパス 白山 教室 8205教室
主たる使用言語 日本語 実務教員科目 タイプA
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

シティマネジメントと財政均衡
日本の自治体での財政均衡手法を学ぶ。

【講義の目的・内容】

元フロリダ州バジェットディレクターのグレン・ロバートソン氏(元全米州バジェットディレクター協会会長)、フロリダ州立大学講師が東洋大学で行ったバランスバジェット集中講義を元に、本講義ではアメリカの自治体が実践しているバランスバジェット(歳出入の均衡)の手法を学びます。その手法を日本の自治体へ応用し、財政再建を図るにはどうしたらいいかを受講生各位と具体的な自治体を対象に研究します。
アメリカでの取り組みに関するテキストを基にしますが、デトロイトや夕張の事例の比較なども行いながら、アメリカと日本の制度を対比し、それぞれの良い点、課題を考えます。日本とアメリカとでは制度が異なる部分もありますが、一度「日本の常識」から離れて物を見ることで、自治体財政のあり方を再考します。アメリカの手法を学ぶことで、日本の自治体経営の課題や将来のあるべき姿を学び、課題の解決を図っていくことができる基礎的な力を培うことを目指しています。

【学修到達目標】

アメリカのシティマネジメント、バランスバジェットの考え方、日本の財政制度の概要を理解できる
日本の自治体(実存または架空)の財政均衡手法を考え、提案することができる

【講義スケジュール】

1. アメリカにおけるバランスバジェット
2. フロリダ州のバランスバジェットのあり方
3. 自治体の事例研究、バランスバジェット研究
4. アメリカの自治体における予算編成、フォーカスと目標
5. 州の果たす役割や財務部局に期待される機能
6. ロバートソンによる均衡予算(バランスバジェットの6ステップ)
7. ロバートソンによる均衡予算(バランスバジェットの6ステップ)
8. カリフォルニア州オークランドにおける予算均衡、他市の事例、バランスバジェットツールを試す
9. 日本におけるバランスバジェットを考える
10. 歳入増加策の事例
11. 歳出削減策の事例、基金や運用
12. 優先順位に基づく予算編成、予算編成への市民参加
13. 成果連動型支払い、ソーシャルインパクトボンド
14. 受講生各位による自治体、国のバランスバジェットの研究報告
15. 総括ディスカッション
※進行状況や受講生の興味関心によって、上記予定は適宜変更します。
また、その時々のニュースや新しい話題を取り上げ、ディスカッションを行います。

【指導方法】

講義とディスカッションを中心に進めていきます。

【事前・事後学修】

自治体の財政制度について予備知識がない方は、必要に応じて予習をされることをお勧めします。

【成績評価の方法・基準】

授業への貢献度(60%)と期末課題(40%)

【受講要件】

特にありません。
自治体職員である必要はなく、自治体と一緒に仕事をしている民間企業の方、ご自身がお住まいの自治体の状況について学びたい方、今後の自治体経営に疑問や不安を持っている方なども対象です。

【テキスト】

テキストは前もって配布します。
本テキストは、英語で作成されたものを日本語に訳したもので日英併記されています。必要に応じて、英語の原典を参照することで理解が深まることもあります。

【参考書】

必要に応じて、地方財政白書(総務省)や「地方財務」各号(ぎょうせい)、その他の書籍を参照してください。
「地方財政白書」はインターネットからダウンロードできます。「地方財務」は大手町サテライトに各号のバックナンバーがあり、貸し出しも可能です。
また、自治体の財政状況については、総務省が公表する「地方財政状況調査関係資料」なども参照してください。

【関連分野・関連科目】

【備考】

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】