日本の経済財政
担当者 市川 正樹(イチカワ マサキ)
年度 2021授業コード XM22126101 科目ナンバリング
対象年次 1~3 授業形態 講義 単位数 2
時間割 春土2 開講キャンパス 白山 教室 8203教室
主たる使用言語 日本語 実務教員科目 タイプA
授業科目区分 財政・公共経済
授業回数 全15回
受講対象学科 経済学研究科公民連携専攻修士課程
【サブタイトル】

日本経済・財政の課題や日本の景気情勢を月例経済報告の各経済指標や国民経済計算(特に財政)などにより把握する。

【講義の目的・内容】

 月例経済報告の各経済指標、SNA(国民経済計算)を中心に経済・財政指標の見方・作り方などを解説し、各種指標を使いこなせるようになり、日本の景気情勢や日本経済・財政が抱える課題について考えるための基礎を習得する。
 その際、新型コロナウイルス感染症の経済への影響と対策についても、初回における概観を含め解説する。
 なお、指標については、都道府県や市区町村レベルで存在するものは極力紹介する。
 

【学修到達目標】

 月例経済報告の各経済指標、SNA(国民経済計算)を中心に、日本経済・財政に関する経済・財政指標を使いこなせるようになり、景気や経済財政の見方を習得すること。
 これにより、当面は修士論文の作成のための基礎的能力を習得するとともに、過程修了後は日々の会社での業務に活用できる能力を習得すること。

【講義スケジュール】

以下の15回の講義を行う。なお、第15回はオリパラ対応のため、特別課題となります。また、新型コロナウイルス感染症の経済への影響と対策についても各講義の中で取り上げるとともに、随時解説します。講義の最後には、可能な限り、院生自らがPCを操作してデータを取得し、図表を作成する実習を行います。
第1回 イントロダクション、経済指標入門(GDPを例に)、新型コロナウイルス感染症の経済への影響と政策対応の概観
第2回 経済財政政策の企画・調整・決定プロセス
第3回 金融政策の企画・調整・決定プロセスと最近の金融政策など
第4回 構造政策:デジタルエコノミーの基礎知識と政府の政策
第5回 統計の加工などの手法、世論調査
第6回 統計はどうやって作るのか、統計制度
第7回 GDP速報による短期の景気動向把握①:共通事項
第8回 GDP速報による短期の景気動向把握②:民間需要
第9回 GDP速報による短期の景気動向把握③:公的需要と外需
第10回 GDP統計以外の分野横断的な経済指標
第11回 その他の指標:個別分野①:個人消費、民間設備投資、住宅建設、公共投資
第12回 その他の指標:個別分野②:輸出入、企業収益・倒産、雇用情勢、物価
第13回 SNA年次推計による中長期の経済動向把握:共通事項、ISバランス、財政、家計貯蓄率、労働分配率、産業別GDP、国民総所得
第14回 県民経済計算、地域間指標比較など
第15回 (特別課題)SNAの勘定体系の解説と緒勘定の統合による内訳等の作成方法など

【指導方法】

 パワーポイント資料による講義を基本とします。
 最後に、テーマをいくつか提示しますので、選択して3000字以内のレポートの提出を義務付けます。

【事前・事後学修】

●事前学習 設定されたテーマに関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探す。
●事後学習 議論の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響や効果を考える。
時間は、おのおの合計30~60分程度を想定する。社会人大学院生は、実際に実務や活動している時間を利用して考察することを推奨する。

【成績評価の方法・基準】

期末にレポートを提出してください。成績評価は、80点以上をA、70点以上をB、60点以上をC,60点未満を不合格とします。特に優秀な場合、S評価することがあります。

【受講要件】

なし

【テキスト】

なし

【参考書】

大和総研調査本部「経済指標を見るための基礎知識」kindle版
及びそのベースとなった私の10回分のレポート(第一回の講義で具体的に紹介します)

【関連分野・関連科目】

経済学、財政学

【備考】

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】