【サブタイトル】 |
財務計画論-PPP財務計画策定に必要な基礎知識と手法 |
【講義の目的・内容】 |
PPPプロジェクトの財務計画を立案するための基本的な能力を習得するため、会計・金融等の基礎知識、ストラクチャーや資金調達の概要、キャッシュフローモデルの構築とその評価等を学ぶ。さらに地方財政、地方公会計等の国・地方公共団体の会計・財務を学ぶことを通じて、PPP/PFIやコンセッションの財務面での検討・評価についても理解を深める。また、無形資産、EVA、リアルオプション等比較的新しい分野についても紹介する。 |
【学修到達目標】 |
PPPプロジェクトにおける財務計画の基本的な立案が可能となるような基礎知識と考え方を習得する。企業会計と公会計の違い等を踏まえた上でのPPPプロジェクトのファイナンスを検討する際の視点を身につける。 |
【講義スケジュール】 |
1 オリエンテーション 講義全体の計画、プロジェクトファイナンスとは?(特徴、事例) 2 会計の基礎 バランスシートと損益計算書、キャシュフロー計算書 3 金融の基礎 資本金と借入、現在価値、資本コスト 4 プロファイの歴史と事例 海外及び国内の歴史、事業スキーム事例 5 ストラクチャーの構築 プレーヤーとそれぞれの目的、契約関係 6 資金調達計画の策定 事業スキームの構築、最適資本構成、キャシュフローのコントロール 7 キャッシュフローモデルの構築 キャッシュフローモデルの構築、管理 8 キャッシュフローモデルの評価 各プレーヤーの視点からの評価指標 9 地方財政と公会計制度 予算・決算制度、地方財政計画と地方債計画、地方財政健全化法 10 新公会計制度と実務上の論点 従来の官庁会計との違い、財務諸表の活用手法 11 地方公営企業の会計制度と財務状況 公営企業改革、公営企業の状況、下水道事業の課題 12 PFIの財務モデルの構築 サービス購入型、コンセッション 13 VFMとその評価、課題 VFMの源泉、リスクの評価 14 財務の展開 リアルオプション 15 補足と総括 無形資産、EVA、ROE |
【指導方法】 |
基礎知識の説明とともにキャシュフローモデル等を実際のEXCELシートに触れてもらい、実務に応用できるよう基本的な構造等を理解してもらう。 |
【事前・事後学修】 |
事前学習 講義資料を極力事前に掲示します。また、参考資料等も提示しますので、翌週の内容に関してそれぞれの実務や活動から得られる疑問や課題を探してください。受講者の疑問点や抱えている課題等を出し合い、議論しながら進めていきたいと考えています。 事後学習 講義の結果から得られるそれぞれの実務や活動に与える影響や効果を考えてください。時間としてはおのおの合計30~60分程度を想定しています。社会人大学院生は、実際に実務や活動している時間を利用して考察することを推奨します。 |
【成績評価の方法・基準】 |
遠隔出席とビデオ学習を含む出席状況50点、レポート(課題は講義中に指示しますA42枚程度)30点、講義への貢献度(質問・議論への参加)20点。 |
【受講要件】 |
経済学研究科公民連携専攻所属院生であること。 |
【テキスト】 |
必要に応じて参考資料を提示します。 |
【参考書】 |
とりあえず以下のものをお示ししておきます。 一から学ぶ管理会計入門 三原英明他 中央経済社 2014 基本から本格的に学ぶ人のためのファイナンス入門 手嶋宣之 ダイヤモンド社 2011 新・企業価値評価 伊藤邦夫 日本経済新聞 2014 基本から学ぶ地方財政 小西砂千夫 学陽書房 2009 リアル・オプション 今井潤一 中央経済社 2004 道具としてのファイナンス 石野雄二 日本実業出版社 2022 |
【関連分野・関連科目】 |
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【備考】 |
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【添付ファイル1】 |
【添付ファイル2】 |
【添付ファイル3】 |
【リンク】 |
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