中世哲学特講A
担当者 上村 直樹(カミムラ ナオキ)
年度 2024授業コード 1110094001 科目ナンバリング
対象年次 3~4 授業形態 講義 実施形態 対面
時間割 春水2 開講キャンパス 白山 教室 6102教室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

ヨーロッパ中世哲学における魂の問題を考える

【講義の目的・内容】

 この講義では西欧中世における哲学の歴史的な展開について、「魂」に関わる問いを切り口にして考える。この問いは、古代から中世にいたる哲学者・神学者共通の関心事として追求され、近世になるとスピノザやライプニッツの哲学の展開に影響を与えた。
 この講義では近世へ継承された中世の哲学的・神学的な思考の歴史的な展開に配慮しながら、中世の哲学者・神学者がこれらの問題といかに向きあったかを考える。

【学修到達目標】

A. 西欧古代から中世における哲学史的な展開を捉える。
B. 哲学の基本的なテーマの実態とそのテーマを考察するための概念を理解する。
C. 哲学史的な展開を踏まえたレポートを作成し、これらの問題について更に深く考える。

【講義スケジュール】

第1回 西欧中世の哲学史的な展開を学ぶための指針の説明
第2回 古代から中世にいたる哲学的な展開を概括する
第3回 「古代から中世にいたる哲学的な展開を概括する」に関する質疑応答と背景の解説
第4回 古代思想の端緒からプラトン、アリストテレスにいたる魂論の展開
第5回 「古代思想の端緒からプラトン、アリストテレスにいたる魂論の展開」に関する質疑応答と背景の解説
第6回 新プラトン主義とキリスト教思想における魂論の枠組み
第7回 「新プラトン主義とキリスト教思想における魂論の枠組み」に関する質疑応答と背景の解説
第8回 教父、特にアウグスティヌスにおける魂論の展開
第9回 「教父、特にアウグスティヌスにおける魂論の展開」に関する質疑応答と背景の解説
第10回 中世初期、特にサン=ヴィクトルのフーゴーにおける魂論の展開
第11回 「中世初期、特にサン=ヴィクトルのフーゴーにおける魂論の展開」に関する質疑応答と背景の解説
第12回 トマス・アクィナスにおける魂論の展開
第13回 「トマス・アクィナスにおける魂論の展開」に関する質疑応答と背景の解説
第14回 ドゥンス・スコトゥスにおける魂論とエックハルトにおける魂の「無限」
第15回 「ドゥンス・スコトゥスにおける魂論とエックハルトにおける魂の「無限」」に関する質疑応答と背景の解説

【指導方法】

A. 対面授業と非対面(メディア)授業を組み合わせたブレンド型によって実施する
B. 非対面(メディア)授業において配信されるテクストの考察に集中するとともに、インターネット環境を活用することによって質疑応答を試みる
C. 対面授業における解説を踏まえて配信内容をよりよく理解するための概念について学ぶとともに、哲学史的な背景についての理解を深める

〈授業の形態〉
 対面授業と非対面(メディア)授業それぞれのメリットを考慮したうえで、二つの授業の形態を隔週に組み合わせるブレンド型授業によって実施する。
 受講者は先行する非対面(メディア)授業において講義各回のテーマに関するテクスト配信を受け取った上でその内容を検討し、疑問の箇所や考察すべき論点を記入した「コメントシート」を ToyoNet-ACE 経由で提出する。つづく次週の対面授業において、コメントシートへの質疑応答を行なうとともに哲学史的な背景について学ぶ。
 非対面(メディア)授業ではアプリケーションの Discord を利用するとともに ToyoNet-ACE を併用するので、これらを利用するための端末とインターネット環境が必要となる。対面形式で行なわれる初回授業のガイダンスにおいて授業の形態について説明する。

【事前・事後学修】

 事前学習について、非対面(メディア)授業では特段の予習を求めない。対面授業では前回のノートを再度検討する。この事前学習の所要時間の目安は30分程度とする。
 事後学習においては、配信テクストを振り返って疑問点に対する確認を進める。この事後学習の所要時間の目安は30分程度とする。

【成績評価の方法・基準】

 「コメントシート」を中心とした授業への参加の評価 50%、学期末のレポート 50% によって総合的に評価する。非対面(メディア)授業への出席はアプリケーションに記録された回答状況によって判断する。なお、成績評価の基準は東洋大学の成績評価基準に準拠している。

【受講要件】

 特段の要件はない。

【テキスト】

 非対面(メディア)授業においてインターネット上のアプリケーションを通じて配布する。なおアプリケーションの利用が困難になっている場合は別途その方法についてメーリングリストを介して連絡される。

【参考書】

 第1回目の授業において参考文献の一覧表を配布する。また、必要におうじて担当教員のウェブサイトにおいて文献表や参考資料をアップロードするので、担当教員の指示にしたがってアクセスしてほしい。

【関連分野・関連科目】

【備考】

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】