デザイン理論/ユーザ・エクスペリエンス・デザインⅡ
担当者 石川 徹(イシカワ トオル)
年度 2025授業コード 1F10258101 科目ナンバリング
対象年次 2~4 授業形態 講義 実施形態 対面
時間割 春月1 開講キャンパス 赤羽台(INIAD) 教室 講義室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

ユーザーエクスペリエンス基礎〜ユーザーエクスペリエンスと人間中心デザイン〜

【講義の目的・内容】

人間と人工物の関わりを広く扱うユーザーエクスペリエンスの研究と実践においては、さまざまなモノ(製品、サービス、情報、ウェブサイト)や場所(まち、都市空間、スペース)を利用するユーザーのエクスペリエンス、すなわちユーザーの思い、考え、感じ方を理解することが重要となる。本講義では、ユーザーと製品・サービス・場所のインタラクションという観点からユーザーエクスペリエンスに関するさまざまな基本的テーマについて考え、ユーザーである人間(私たち、みなさん自身)の心理的な評価や認知的な側面に焦点をあてながら、その理論と実践の基礎を具体例とともに学ぶ。日常的にもよく使われる「わかりやすい」、「利用者にやさしい」、「心地よい」といった言葉の意味を「エクスペリエンス(経験、体験)」という視点から考え、モノ・サービスのデザインとエクスペリエンスの評価をデータにもとづいて実証的におこない、人間中心デザインを実現することの重要性と楽しさを理解することを大きな目標とする。

【学修到達目標】

ユーザーエクスペリエンスの基本的な考え方を学び、ユーザーの視点からみた「いいデザイン」、「使いやすいシステム」、「わかりやすい情報」、「心地よい都市空間」を考え、ユーザーの経験を評価し「いい体験」を作り出すための手法の基礎を身につけることを目標とする。また、ユーザーエクスペリエンスについて、モノやサービスだけではなく私たちの身のまわりの空間にも視野を広げて考えることの面白さを理解する。

【講義スケジュール】

"1.ユーザーエクスペリエンスとは?
(1)ユーザーエクスペリエンスの考え方、いい体験・楽しい経験を作り出す
(2)ユーザーエクスペリエンスのプロセス、人間中心デザイン
2.情報デザインとコミュニケーション
(3)ユーザビリティとユーザー体験、ユーザーエクスペリエンスの目標
(4)情報の表現とコミュニケーション、エクスペリエンスと情報デザイン
3.ユーザーによる情報の知覚と処理
(5)人間の五感とユーザーによる情報の理解、見る・聞く・触る
(6)人間が使うコンピュータ、ユーザーとのインタラクション
4.講義前半のまとめ
(7)中間テスト/レポート
5.ユーザーエクスペリエンス評価の考え方
(8)ユーザーの体験(思い、考え、感じ方)をどう評価する?
(9)「いい」、「使いやすい」、「楽しい」とは? まちのイメージ
6.アフォーダンスの理論と応用
(10)アフォーダンスとは? 何ができる/何をしてくれる?
(11)アフォーダンスを利用したデザイン、見ただけでわかる?
7.場所のエクスペリエンス
(12)わかりやすい都市とは? まちをデザインする? 人間が感じる都市空間
(13)場所情報の表現と利用、都市のナビゲーションと情報デザイン
8.講義後半のまとめ
(14)期末テスト/レポート"

【指導方法】

毎回の授業は講義とレポート課題のセットで進める。講義内容の理解を確認し各自の考えを深めるためのレポート課題への回答作業も授業中におこない、毎週授業時間内に提出する。

【事前・事後学修】

 

【成績評価の方法・基準】

最終成績は授業参加度(出席)および毎週のレポート課題の提出状況と中間・期末テストの得点を総合的に考慮して評価する。

【受講要件】

 

【テキスト】

"『都市空間のエクスペリエンス』石川徹(著),古今書院,2025.
『UXデザインの教科書』安藤昌也(著),丸善出版,2016."

【参考書】

『Web制作者のためのUXデザインをはじめる本』玉飼真一他(著),翔泳社,2016.

【関連分野・関連科目】

 

【備考】

 

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】