UXデザインⅡ/ユーザ・エクスペリエンス評価
担当者 石川 徹(イシカワ トオル)
年度 2025授業コード 1F10260101 科目ナンバリング
対象年次 3~4 授業形態 講義 実施形態 対面
時間割 春月3 開講キャンパス 赤羽台(INIAD) 教室 講義室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

ユーザーエクスペリエンスのデザインと評価〜ユーザーの体験を知る〜

【講義の目的・内容】

本講義は、ユーザーエクスペリエンスのデザインプロセスにおいて重要な位置を占める「ユーザー体験の評価」について、その基本的な考え方と目的、および評価のための代表的な手法を理解することを目的とする。ユーザーの「いい経験」を作り出すためには、ユーザーの思いや考え(エクスペリエンス)をしっかり把握し、評価することが基本となる。そのために、人間中心デザインという観点からユーザー体験を議論し、エクスペリエンス評価のさまざまな手法を目的に応じて使えるようになるとともに、評価データを統計的に分析し、まとめたうえで、調査結果を報告できるようになることを目指す。エクスペリエンス評価データの分析に関しては、エクセル(スプレッドシート)やRを用いて実際のデータを分析することも演習形式でおこなう。また都市デザインという文脈におけるユーザーエクスペリエンス評価(場所のエクスペリエンス)についても考察し、最後にエクスペリエンス評価(ユーザー調査)にともなう社会的な責任および研究倫理に関しても議論する。

【学修到達目標】

ユーザーエクスペリエンスデザインにおける「ユーザー体験の評価」の重要性を認識し、調査を計画・実施し、評価データを分析・考察し、得られた結果をエクスペリエンスデザインに客観的にフィードバックし、活かすことができるようになることを目標とする。評価データの分析に際しては、スプレッドシートやRを利用したデータ分析を体験し、基本的な操作ができるようになることも目指す。

【講義スケジュール】

"1.ユーザーエクスペリエンスのデザインと評価
(1)人間中心のデザインとユーザー体験、ユーザーを知る?
(2)ユーザー、製品、ユーザビリティ、ユーザーと製品のインタラクション
2.エクスペリエンス評価の目的と手法
(3)ユーザー体験のデザインプロセスと評価、体験価値、いい経験を作る?
(4)質問紙調査、アンケート調査、いい尋ね方?
(5)インタビュー調査、ユーザーとの目的をもった会話
(6)観察法、日記法
(7)ログ解析、言語プロトコル法、実験法
3.講義前半のまとめ
(8)中間テスト/レポート
4.エクスペリエンス評価とデータ分析
(9)簡単な統計分析1(表やグラフの作成、平均とばらつき)
(10)簡単な統計分析2(散布図の作成、相関の分析)
(11)簡単な統計分析3(平均の差の比較、実験法)
(12)簡単な統計分析4(観測変数と潜在変数、因子分析の初歩)
5.ユーザー調査にともなう社会的責任と調査結果の報告
(13-1)エクスペリエンス評価と研究倫理、調査レポートのまとめ方
6.都市デザインとユーザーエクスペリエンス
(13-2)都市のイメージ、場所のエクスペリエンス
7.講義後半のまとめ
(14)期末テスト/レポート"

【指導方法】

毎回の授業は講義とレポート課題のセットで進める。講義内容の理解を確認し各自の考えを深めるためのレポート課題への回答作業も授業中におこない、毎週授業時間内に提出する。

【事前・事後学修】

 

【成績評価の方法・基準】

最終成績は授業参加度(出席)および毎週のレポート課題の提出状況と中間・期末テストの得点を総合的に考慮して評価する。

【受講要件】

 

【テキスト】

"『都市空間のエクスペリエンス』石川徹(著),古今書院,2025.
『UXデザインの教科書』安藤昌也(著),丸善出版,2016.
"

【参考書】

"『心理学マニュアル観察法』中澤潤,大野木裕明,南博文(編),北大路書房,1997.
『心理学マニュアル質問紙法』鎌原雅彦,宮下一博,大野木裕明,中澤潤(編),北大路書房,1998.
『心理学マニュアル面接法』保坂亨,中澤潤,大野木裕明(編),北大路書房,2000.
『Web制作者のためのUXデザインをはじめる本』玉飼真一他(著),翔泳社,2016."

【関連分野・関連科目】

 

【備考】

 

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】