【サブタイトル】 |
21世紀の哲学 |
【講義の目的・内容】 |
現代において哲学に向けられる視線は期待から軽視までさまざまなものがあるが、21世紀の哲学に求められていることは、多様な学問領域を架橋し、ひとりひとりの身の回りから、環境問題をはじめとしたグローバルな事柄まで、さまざまな問題に対して原理的な視点を提供することである。本講義はそのような試みの実践例を紹介することを通じ、これから受講者が関わることになるであろう自身の課題に面したときに、哲学的な視点から事態を把握し、解決を模索する姿勢を涵養することを目的とする。 |
【学修到達目標】 |
①哲学的に現実的な問題を思考することがどのようなことかを経験する。 ②諸問題へのアプローチ方法と価値観の多様さを理解する。 |
【講義スケジュール】 |
1. ガイダンス「21世紀の哲学」(哲学科:岩崎大) 2. 哲学への期待とその展望(哲学科:松浦和也) 3. 陰謀論の哲学(秀明大学:野村智清) 4. 初期日本哲学における「自然」(哲学科:相楽勉) 5. 音という環境(哲学科:松浦和也) 6. 蛙化現象の現象学(哲学科:稲垣諭) 7. 環境世界と人間―感染症対策から動物愛護まで(社会心理学科:角田京子) 8. ドイツ社会とエコロジー(明治大学:畑一成) 9. 環境プラグマティズム入門(哲学科:藤坂大佑) 10. AIと倫理の接点(哲学科:松浦和也) 11. ヴァーチャルリアリティの哲学(哲学科:今井悠介) 12. 人は「推し活」に何を求めるのか(東洋思想学科:山口しのぶ) 13. 推し活を哲学する:推し活という遊びの本質(哲学科:津田栞里) 14. インターセックスとトランスジェンダーから考える心身問題(社会心理学科:角田京子) 15. 総括(哲学科:岩崎大) |
【指導方法】 |
①各回の講義を異なる教員が担当する。 ②非対面のオンデマンド型授業であり、講義動画を閲覧し、毎回期限内に課題を提出する。動画はGoogle Driveを用いてToyoNet-ACE上に公開する。 ③講義資料の配布や、各回の講義の方針説明、質疑等の連絡はToyo Net-ACE上で行う。 ④各回の課題提出はResponで行う。 |
【事前・事後学修】 |
事前学習として、参考文献、各種事典、関連HP等から講義内容に該当する箇所の下調べを行い、自分なりの意見、疑問等を書き出しておくこと。この事前学習の所要時間の目安は60分程度とする。 事後学習では講義内容を整理しながら、それが自分自身の生活や意識、さらに環境問題解決にどのように活かせるかの具体的な方法やアイデアについて、哲学的に考察していくこと。この事後学習の所要時間の目安は90分程度とする。 |
【成績評価の方法・基準】 |
毎回の講義動画を公開後にResponでの小レポートを提出する(100%)。レポートは、内容の理解のみならず、講義内容が自分自身の生き方や環境問題に対する態度にどのように関わるのかについて、どれだけ具体的、主体的に考えられたかを重視する。成績は東洋大学の成果評価基準に準拠する。 |
【受講要件】 |
本講義は、卒業再試験対象外科目です。4年生の方は注意して受講して下さい。 |
【テキスト】 |
各回ごとにレジュメを配布します。 |
【参考書】 |
河本英夫(編著)『iHuman:AI時代の有機体-人間-機械』学芸みらい社、2017年 松浦和也(編著)『ロボットをソーシャル化する : 「人新世の人文学」10の論点』、学芸みらい社、2021年 河本英夫(編著)『創発と危機のデッサン:新たな知と経験のフィールドワーク』学芸みらい社、2022年 |
【関連分野・関連科目】 |
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【備考】 |
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【添付ファイル1】 |
【添付ファイル2】 |
【添付ファイル3】 |
【リンク】 |
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