UXデザインⅡ/ユーザ・エクスペリエンス評価
担当者 石川 徹(イシカワ トオル)
年度 2026授業コード 1F10260101 科目ナンバリング
対象年次 3~4 授業形態 講義 実施形態 対面
時間割 春月3 開講キャンパス 赤羽台(INIAD) 教室 講義室
単位数 2 主たる使用言語 日本語 実務教員科目
授業科目区分
授業回数
受講対象学科
【サブタイトル】

ユーザーエクスペリエンスのデザインと評価〜ユーザーの体験を知る〜

【講義の目的・内容】

本講義は、ユーザーエクスペリエンスのデザインプロセスにおいて重要な位置を占める「ユーザー体験の評価」について、その基本的な考え方と目的、および評価のための代表的な手法を理解することを目的とする。ユーザーの「いい経験」を作り出すためには、ユーザーの思いや考え(エクスペリエンス)をしっかり把握し、評価することが基本となる。そのために、人間中心デザインという観点からユーザー体験を議論し、エクスペリエンス評価のさまざまな手法を目的に応じて使えるようになるとともに、評価データを統計的に分析し、まとめたうえで、調査結果を報告できるようになることを目指す。エクスペリエンス評価データの分析に関しては、エクセル(スプレッドシート)やRを用いて実際のデータを分析することも演習形式でおこなう。また都市デザインという文脈におけるユーザーエクスペリエンス評価(場所のエクスペリエンス)についても考察し、最後にエクスペリエンス評価(ユーザー調査)にともなう社会的な責任および研究倫理に関しても議論する。

【学修到達目標】

ユーザーエクスペリエンスデザインにおける「ユーザー体験の評価」の重要性を認識し、調査を計画・実施し、評価データを分析・考察し、得られた結果をエクスペリエンスデザインに客観的にフィードバックし、活かすことができるようになることを目標とする。評価データの分析に際しては、スプレッドシートやRを利用したデータ分析を体験し、基本的な操作ができるようになることも目指す。

【講義スケジュール】

第1回 ユーザーエクスペリエンスのデザインと評価(1)人間中心のデザインとユーザー体験、ユーザーを知る?【オンデマンド】*履修登録期間より視聴可能
第2回 ユーザーエクスペリエンスのデザインと評価(2)ユーザー、製品、ユーザビリティ、ユーザーと製品のインタラクション
第3回 エクスペリエンス評価の目的と手法(1)ユーザー体験のデザインプロセスと評価、体験価値、いい経験を作る?
第4回 エクスペリエンス評価の目的と手法(2)質問紙調査、アンケート調査、いい尋ね方?
第5回 エクスペリエンス評価の目的と手法(3)インタビュー調査、ユーザーとの目的をもった会話
第6回 エクスペリエンス評価の目的と手法(4)観察法、日記法
第7回 エクスペリエンス評価の目的と手法(5)ログ解析、言語プロトコル法、実験法
第8回 講義前半のまとめと中間レポート課題作業
第9回 エクスペリエンス評価とデータ分析(1) 表やグラフの作成、平均とばらつき
第10回 エクスペリエンス評価とデータ分析(2)散布図の作成、相関の分析
第11回 エクスペリエンス評価とデータ分析(3)平均の差の比較、実験法
第12回 エクスペリエンス評価とデータ分析(4)観測変数と潜在変数、因子分析の初歩
第13回 エクスペリエンス評価と研究倫理、調査レポートのまとめ方
第14回 都市デザインとユーザーエクスペリエンス:都市のイメージ、場所のエクスペリエンス【オンデマンド】
第15回 講義後半のまとめと期末レポート課題作業

【指導方法】

毎回の授業は講義とレポート課題のセットで進める。講義内容の理解を確認し各自の考えを深めるためのレポート課題への回答作業も授業中におこない、毎週授業時間内に提出する(オンデマンド回のレポート課題については指定された期日までに提出する)。レポート課題については、さらに考察を深めるためのヒントとなる優れた回答を講義内で紹介し、解説するとともにフィードバックをおこなう。質問などは授業後の教室や講義Slackで随時受け付ける。

【事前・事後学修】

事前学修としてMOOCs掲載の資料に目を通してその週の講義テーマと内容を理解し、自分の学習目標と疑問点を整理して授業に臨むこと(60分程度)。また事後学修として講義資料をもとに各回の講義内容を復習し、テキスト・参考書を読むとともに、適宜出題される発展課題に取り組むこと(60分程度)。

【成績評価の方法・基準】

最終成績は授業参加度(出席)および毎週のレポート課題の提出状況(20%)と、中間レポート課題および期末レポート課題の得点(80%)を総合的に考慮して、東洋大学の成績評価基準に準拠して評価する。

【受講要件】

ユーザ・エクスペリエンス科目群の3年次の必修科目(ユーザーエクスペリエンス評価)であるため、2年次の「デザイン理論:ユーザーエクスペリエンス基礎」を受講しており、ユーザーエクスペリエンスについて広くユーザーの視点から考えるための興味と問題意識をもちながら受講することを推奨する。また1,2年次の必修科目である「情報連携のための確率・統計学1,2」の内容を理解していることが望ましい。

【テキスト】

『都市空間のエクスペリエンス』石川徹(著),古今書院,2025.
『UXデザインの教科書』安藤昌也(著),丸善出版,2016.

【参考書】

『心理学マニュアル観察法』中澤潤,大野木裕明,南博文(編),北大路書房,1997.
『心理学マニュアル質問紙法』鎌原雅彦,宮下一博,大野木裕明,中澤潤(編),北大路書房,1998.
『心理学マニュアル面接法』保坂亨,中澤潤,大野木裕明(編),北大路書房,2000.
『Web制作者のためのUXデザインをはじめる本』玉飼真一他(著),翔泳社,2016.

【関連分野・関連科目】

本講義では、ユーザーエクスペリエンスおよび人間中心デザインを考えるための基礎となる人間の心理・認識・行動に関する知識を身につけるため、関連諸分野の研究を紹介しながら学習を進める。

【備考】

 

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】

オンデマンド回の講義資料についてはMOOCsおよび講義SlackでURLを提示する。 

<本学の授業について>
 本学では、13週の通常授業期間内で13回の通常授業及び、その他に2回分のオンデマンド授業等を開講する形態を採用しています。各回の教室内授業は90分で実施され、合計15回分の授業時間を担保する講義スケジュールを基本としています。
※一部科目では、授業期間、授業回数および授業形態等が異なる場合がありますので、授業の詳細はシラバス等で必ず確認してください。

[注]
 教員の指導のもとで、事前・事後学習を含めて1単位45時間の学修時間を担保することが求められます。
 なお、本学では、大学設置基準等の法令に基づき、年間35週以上の授業日程(学年暦)を定め、通常授業期間のほかに、T-Weeksにおける特別授業期間、夏季・春季セッション期間における集中授業等を実施する授業日程としております。